
ネオンの涙
ネオンが滲む。誰かを忘れることと、自分を取り戻すことは似ているが、同じではない。消せないメッセージは、喪失の記録ではなく、再生の入口になる。

SUPICA KASASAGI
胸の底に残る「からっぽ」は、終わりではなく、何もない場所にだけ灯せる小さな光の輪郭。意味が崩れ、心が無力になり、明日がただの反復に見えたとしても、それでも人は息をする。誰かがどこかで息をしているという、ほとんど祈りに近い事実だけを頼りに。
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白い息だけ 宙に残る 世界は静かに 欠けていく
空っぽの駅で 靴音ひとつ 自販機の灯り 薄く滲む 広告の笑顔 紙のまま揺れ 僕の影だけ 長く伸びる 君の名前さえ 言えない夜に 無音の海へ 沈んでいく
何もないのに 胸が痛い 何も言えずに 手を握る 君に届かない この願いも 朝になれば 色を変える
からっぽ からっぽ 胸の底 まっしろ まっしろ 夜の音 ねむれぬ ねむれぬ 街の窓 こぼれる こぼれる 息の跡 それでも僕は 明日を選ぶ 君のいない空に 灯をともす
砂みたいに 日々が崩れて 指の隙間へ 落ちていく 笑う理由だけ 薄れていって 泣く理由さえ 忘れていく 君の面影 遠くなるほど 僕は僕さえ 見失う
空っぽのまま 歩いても 足跡だけは 残ってる 君がどこかで 息をするなら 僕もここで 息をする
からっぽ からっぽ 胸の底 まっしろ まっしろ 夜の音 ねむれぬ ねむれぬ 街の窓 こぼれる こぼれる 息の跡 それでも僕は 明日を選ぶ 君のいない空に 灯をともす
もしも世界が 無意味でも もしも心が 無力でも 君の言葉が 残るなら それが僕の 道になる 消えない傷を 抱いたまま 消えない光を 探してく
からっぽ からっぽ 胸の底 まっしろ まっしろ 夜の音 ねむれぬ ねむれぬ 街の窓 こぼれる こぼれる 息の跡 それでも僕は 明日を選ぶ 君のいない空に 灯をともす
白い息だけ 宙に残る それでも静かに 朝が来る
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